[業務委託]記憶媒体の設置委託
仕様書
1.件名
記憶媒体の設置
2.内容
当方が支給する記憶媒体のデータおよび設置場所に基づき、記憶媒体にデータを記憶し、所定の場所に設置する。また、設置場所の写真を所定のデータ付きで撮影し、納品する。
3.使用媒体
媒体はUSBメモリとし、容量は128MB以上とする。受注者の責任において用意すること。フォーマットはFATとする。
4.設置場所
雲取山1等三角点付近とする。詳細は別途指示する。設置の際は、設置場所の座標データ付き画像を撮影のこと。撮影および画像データの納品の詳細については、別途指示する。
5.注意事項
- 記憶媒体を設置する際は、記憶媒体が破損しないよう十分に注意すること。
- 設置場所の詳細については、一般に公開しないこと。
- 上記のほか、詳細については当方の指示に従うものとする。
6.履行期限
平成24年10月31日(水)
7.その他
この仕様書について疑義が生じた場合は、その都度速やかに担当に照会するものとする。
解説
これは遠隔操作ウイルス事件のパズルで使用する記憶媒体の設置委託の仕様書のサンプルである。ここまで細かい仕様書を書いたとは考えにくいが、iesys.exeの作者は実際は設置にはいっておらず、設置はほかの人に委託したと考えてもおかしくはない。設置媒体や写真などは受託者が用意すれば問題なく、発注者が用意するのは記憶媒体に記録するデータのみでよい。
現在逮捕されている被疑者も、実際はこの業務委託の受託者でしかなく、iesys.exeの作者とは別人である可能性もある。さらに言うなら、今回の犯行の計画者と、iesys.exeの作者も別人の可能性もありうる。したがって、今回逮捕された被疑者が犯行を行ったという決定的な証拠がない限り、被疑者が犯行を行ったとは考えにくい。
なお、先述したようにこの仕様書はあくまでも見本であり、実際にこのような仕様書が作られたわけではないので十分に注意すること。実際に業務委託(あるいはそれに準ずる方法)が使用されたかも不明である。