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Windows 8の起動と終了

Windows 8が発売されて約3カ月が経とうとする。Windows 8では、数多くの操作の変更が行われるなど、以前のバージョンのWindowsとは操作性が全く違う。また、Windows 8で新規に導入された"高速スタートアップ"など、起動・終了のプロセスも大幅に見直されている。ここでは、主にWindows 8の起動と終了の関係で変更された内容についてみていく。

Windows 8で変更された操作

Windows 8では、スタートメニューが廃止され、スタート画面となった。このことは、周知されているので知っている人も多いと思う。ここでは、よく使用するであろう、[サインアウト]や[シャットダウン]についての操作を説明する。

まず、[サインアウト]についてだが、Windows 7以前では[ログオフ]と呼んでいた。Windows 8になってから、Webとの融合が目的なのか、[サインアウト]に名称が変更されている。詳しい理由は各自で調べてほしい。では、[サインアウト]の操作方法について説明する。サインアウトするには、スタート画面の右上にある、ユーザー名をクリックまたはタップする。メニューが表示されるので、[サインアウト]を選択すればよい。ここで[ロック]を選択すればPCをロックできる。

以前のバージョンに[ユーザーの切り替え]があったがWindows 8では見つからないと思うかもしれないが、心配は不要。サインアウトの下にあるユーザー名をクリックまたはタップすれば、ダイレクトにそのユーザーのパスワード入力画面に切り替わる。パスワードを入力すればそのままサインイン(こちらもログオンから名称が変更されている)可能。以前よりも操作数が少なくなり便利になった。

もちろん、[Ctrl]+[Alt]+[Del]を押して表示されるWindows セキュリティー オプションから操作することも可能。こちらはWindows Vistaから(見た目こそ変化したが)内容はほとんど変わっていないので以前のバージョンと同じ操作が可能である。変化したのは、[キャンセル]ボタンが[ロック]の左にある丸の中に左矢印が書かれている戻るボタンに変化したくらいである。後述するシャットダウンもこの画面から行うこともできる(シャットダウンについても、電源ボタン全体が以前のバージョンの電源ボタンの右隣についている矢印ボタンを押した時の動作に統合されている)。

次に、[シャットダウン]についてを説明する。スタート画面をいくら探しても、[シャットダウン]の項目が見つけられず、迷う人も非常に多いと推定される。実際、スタート画面には[シャットダウン]や[再起動]などは用意されていない。では、どこにあるのか。Windowsをインストール後、初回サインインの際、簡単な操作説明が表示される。この操作説明で表示される"チャーム"から[シャットダウン]や[再起動]を行うメニューを呼び出すことができる。

まず、ポインタを画面の右上又は右下に合わせ、すぐに画面の右端中央方向に移動させる。この時、隅からあまり離れないようにすると成功しやすい。タッチおよびペンの場合は、画面の右隅から画面中央に向けてスワイプする(ペンの場合はマウスと同じ方法でもよい)。これで画面右側に5つのアイコンからなるメニュー(チャームバーと呼ぶ)が表示された。次に、[設定]アイコンをクリックまたはタップする。次に、表示された画面(設定チャーム)の下のほうにある[電源]を選択すれば、[シャットダウン]や[再起動]といったメニューが表示されるので、希望の操作を選択すればよい。シャットダウンする理由の入力を求められたら、適切な理由を選択して[続行]をクリックする(通常は求められないが、特別な設定を行うと表示されることがある)。これで操作は完了である。

Windows 8からは、後述するように、サインアウト時(シャットダウン等を含む)の表示の切り替えタイミングが早くなった。そのため、以前のバージョンでは[シャットダウン]を選択してからデータを保存する余裕があったが、Windows 8ではその操作をする余裕がなくなったので、データは予め保存してからシャットダウン等を行う必要がある点注意が必要である。

Windows 8における高速化の手法

Windows 8では起動と終了の高速化を行っている。まずは、終了から見ていく。

以前のバージョンでは、[シャットダウン]を指定された場合は、まず、起動中のアプリケーションをすべて終了し、エクスプローラー(デスクトップなどを表示するプログラム)が終了してから、"ログオフしています"の画面に切り替え、サインアウトの処理を処理を行う。処理を行った後、"シャットダウンしています"のメッセージが変わった後、すべてのサービス(バックグラウンドで動いているプログラム)の終了処理を行い、カーネルのシャットダウン処理をしてから、電源を切る。そのため、サービスが多いと、シャットダウンに時間がかかる。また、起動しているアプリケーションが多い場合、画面が"ログオフしています"に切り替わるのも遅い場合がある。

Windows 8からは、シャットダウンが指示されると、すぐに"シャットダウンしています"の画面に切り替える。この時、まだ裏ではアプリケーションの終了処理を行っている。なお、ここで一定時間以上終了処理に時間がかかった場合や、未保存のプロンプトが表示されたことを検出した場合、"n個のアプリを閉じて、シャットダウンします"の画面とともに終了処理ができていないアプリケーションの一覧が表示される。この画面からデスクトップ等に切り替え、ユーザーは作業中のファイルの保存処理を行うことが可能である。アプリケーションの終了処理が完了し、サインアウトの処理が完了すると、システムは休止状態に入る。休止状態の準備が開始すると、ディスプレイの電源を切る。ちなみに、Windows Vistaから、スリープや休止状態の際は、指示したタイミングでディスプレイの電源を切るようになった。実行中のサービスの状態などサインアウトの処理が完了した状態のメモリの内容がHDD(又はSSD)に書き込まれると、PCの電源が切られる。

次に、起動についてみてみる。

以前のバージョンでは、電源を入れ、POSTが終了すると、Windows Boot Managerが起動し、OS選択画面を表示していた(場合によっては省略されることもある)。OSが選択されると、Windowsの起動画面が表示され、カーネルの初期化などが行われる。その後、サービスの起動を行いつつ、サインイン画面が表示される。ユーザーがサインインすると、ユーザー設定を読み込んだ後、エクスプローラーを起動し、デスクトップが表示される。

Windows 8からは、POSTが終了後、すぐにWindowsの起動画面(UEFIの場合はメーカーロゴがそのまま表示される場合もある)が表示される。通常の起動においては、この時には前回のシャットダウンで保存したメモリの内容を読み込んでいるだけである。読み込み完了後、Windowsが起動するが、この段階でOS選択画面が表示される。ここで起動したOSと同じOSが選択されると、そのままサインイン画面(ロック画面)に移行するが、別のOSを指定した場合は、再起動して別のOSを起動することになる。なお、前回完全にシャットダウンした場合であっても、このタイミングでOS選択画面が表示される仕様になっている。サインイン画面の後は、以前のバージョンとほとんど変更はないが、サインイン後に表示されるのはデスクトップではなく、スタート画面である。

このように、シャットダウン等を指示した際にすぐに画面を切り替えることによって見た目で高速化を図ったり、また、システムで毎回共通に使用する部分は再起動せずに休止状態にするなど、Windows 8においては起動と終了の両面において高速化が図られている。

Windows 8における注意点

先述したように、休止状態を利用して高速化を図っているため、Windowsの更新の際や、ハードウェアのアップグレードの際は、"完全なシャットダウン"(一時的に高速スタートアップを無効にしてシャットダウンを行い、次回以降は自動的に高速スタートアップは有効になるシャットダウン方法を意味する)を実行しないといけない場合がある。もし、高速スタートアップを有効にした状態で通常のシャットダウンを行った場合、Windowsの更新が必要な状態だった場合は、次回起動時にも再び再起動を要求される状態となる。また、通常のシャットダウンを行った状態でPCのハードウェアをアップグレードした場合は、次回起動時にブルースクリーンを見ることになる可能性が非常に高い。

では、どのように操作すれば完全なシャットダウンが可能だろうか。完全なシャットダウンにはいくつか方法があるが、ここでは一時的に完全なシャットダウンを行う2つの方法について説明する。

まずは、最も操作の手数が少ない方法について説明する。単純に[Shift]を押しながら[シャットダウン]を選択するだけである。[シャットダウン]を選択する場所はどこでもよい。極端な例で行くとサインイン画面や、デスクトップで[Alt]+[F4]を押して表示される画面(この場合は[シャットダウン]を選択した状態で[Shift]を押しながら[OK]を選択する)でこの操作を行ってもよい。これだけで一時的に完全なシャットダウンが行われる。判別がつきにくいという難点があるが、"シャットダウンしています"の表示が通常よりも長く出れば成功したと考えてよい。この方法は、物理キーボードのないスレートPCでは使用しずらい(タッチキーボードを表示させた状態で[シャットダウン]を選択できる場面が少ない)といった難点もある。

次に、手数は若干多いが、確実に実行でき、かつ、物理キーボードのないスレートでも利用しやすい方法を説明する。まず、[設定]チャームを開く。ここまでは通常のシャットダウンと同じ手順である。次に、一番下の[PC設定]を開く。PC設定が開いたら左側の[全般]を選択し、右側の内容を一番下までスクロールさせる。すると"PCの起動をカスタマイズする"の項目があり、その下に[今すぐ再起動する]ボタンがあるので、そのボタンを選択すると、"お待ちください"の画面となるので、しばらく待つ。しばらくして、"オプションの選択"と書かれた青い画面が表示されたら、[PCの電源を切る]を選択すると、完全にシャットダウンされる。

また、利用できる状況は限られるが、シャットダウンのオプションに[更新してシャットダウン]がある場合(この場合は[シャットダウン]は表示されないので、特に何も考えなくても[更新してシャットダウン]を選択することになる)は、それを選択すれば、完全なシャットダウンとなる。この方法は再起動を伴うWindows Updateを行って24時間以上たたないと利用できない方法だが、もっとも単純に完全なシャットダウンができる。

いずれの方法を使用しても、完全にシャットダウンされる。この状態で必要な場合はハードウェアのアップグレードを行う。また、次回以降は(この操作を再び行わない限り)高速スタートアップを利用した通常のシャットダウンとなる。

なお、PCのメーカーによっては、ハードウェアのアップグレードの際、[コントロールパネル]の[電源オプション]から[高速スタートアップを有効にする]のチェックを外すよう指示のあるところもあるようだが、上記の方法で完全なシャットダウンを行う場合は、この手順は必要ではないので、行う必要はない。この手順を行うと、作業後に再度有効にする必要があるので、非常に面倒である。高速スタートアップは有効にしたまま、上記の方法で完全なシャットダウンを行うことを推奨する。

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